『トレインスポッティング/ Trainspotting』(1996)
監督:ダニー・ボイル/Danny Boyle

本日ご紹介するのは、ダニー・ボイルを一躍有名にした、90年代の名作『トレインスポッティング』。スコットランドを舞台に、麻薬中毒の若者の社会への反抗、無責任さ、現実逃避の様子がスタイリッシュに描かれています。私は公開から10年以上経って、大学時代に観たんですが、葛藤しながらも愚かな行動を繰り返す若者たちの姿がすごく鮮烈に描かれていて、「なんかスゲー!」と衝撃を受けたのを覚えています。一見、自分とは全く無縁に思われる酷い生活を送っている彼らですが、他人事とはとても思えない普遍的で力強いメッセージが根底には込められています。監督のダニー・ボイルも主演のユアン・マクレガーも今ではすっかりハリウッドの大物になりましたけど、21年後の2017年になんと続編が制作されました!『T2 Trainspotting』、こちらも気になりますね!(←実は私まだ見てないです…)
台詞は主人公レントンの麻薬中毒の自分たちを皮肉ったナレーショより。
We would have injected vitamin C if only they had made it illegal!
(ビタミンCがもし違法だったら、俺たちもビタミンCを打ってたのになあ)
仮定法
仮定法は以前にも取り上げましたが、もう一度確認していきましょう!まず、仮定法って何かというと、現実とは反する状況を想像して、「もし~なら、~なのに」というような時につかいます。仮定法には色んな形があるのですが、今回は台詞で使われている「仮定法過去完了」と、似た形の「仮定法過去」の二つに絞って見ていきます。
過去や過去完了と名前についているのでややこしくなっているのですが、名前の由来はif節で使われる動詞の形に由来します。ただし、実際の意味としては
「仮定法過去」=現在/「仮定法過去完了」=過去
の話をしているので注意しましょう!!
仮定法過去=現在の話
if S+過去形, S+ [would/could/should/might]+動詞の原型
例:If I knew the truth, I would tell you.
(本当の事がわかってたら、君に言ってるよ)
例:If I spoke English fluently, I could find a better job.
(英語ペラペラだったら、もっといい仕事見るかるのになあ)
仮定法過去完了=過去の話
if S+ had+過去分詞, S+ [would/could/should/might]+ have+過去分詞
例:If I had known the truth, I would have told you.
(あの時本当の事がわかってたら、君に言ってたよ)
例:If I had spoken English fluently, I could have found a better job.
(あの時英語がペラペラだったら、もっといい仕事見つかってたのになあ)

Ayami
新宿校