映画の名台詞から英語を学ぼう!『ロスト・イン・トランスレーション』


出典元: Focus Features

『ロスト・イン・トランスレーション/Lost in Translation(2003)
監督:ソフィア・コッポラ /Sofia Coppola

今日ご紹介するのは、ゴッドファーザーシリーズなどで知られる超大御所監督フランシス・コッポラの娘、ソフィア・コッポラの作品です。父親に頼まれて出演した『ゴッドファーザー3』では、その演技を酷評されてしまいましたが、監督としての彼女の評価は非常に高く、これまでに素晴らしい作品を何本も撮っています。デビュー作、『バージン・スーサイズ』も高い評価を受けましたが、この『ロスト・イン・トランスレーション』で、監督としてのその地位を確固たるものにしたと言っていいでしょう。
ビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソン演じる2人の男女が、東京を舞台に繰り広げる、ひと時のラブストーリー。異国の地で、それぞれが抱えていた孤独が浮き彫りなっていく中で、2人は徐々に惹かれていきます。
一つの台詞に絞りたかったんですが、いい表現がたくさん出てくる場面があったので、今回はいつもよりちょっと長めにご紹介します。以下、2人の会話より抜粋。

 

Bob: The more you know who you are, and what you want, the less you let things upset you.
(自分が何者で、何を欲しているか知れば知るほど、色んな事に動揺しなくて済むようになる)
Charlotte: I just don’t know what I’m supposed to be.
(ただ自分がどうあるべきなのかわからない)
― 中略 ―
Bob: You’ll figure that out.
(そのうちわかるよ)

 

The 比較級 S+V~, the 比較級 S+V…
~すればするほど…だ
過去のこちらの投稿を参考にして下さい!

let+人/モノ+動詞の原形
人/モノに〜させる、人/モノが〜するのを許す
makeも似たような使い方ができますが、意味が違うので気をつけましょう。
「let+人/モノ+動詞の原形」=〜を許可する、~するのを許すという意味での「させる」
「make+人/モノ+動詞の原形」=強制的に「させる」、あるいは自然にそうなってしまうという意味での「させる」

例: My boss lets me do whatever I believe is good for the company.
(私の上司は、私が会社にとってプラスになると思うことはなんでもやらせてくれる)

例: I’ll let you know when she arrives.
(彼女が着いたら知らせるよ)

例: I won’t let that happen again.
(もう二度とそんな事は起こさせない)

 

Upset
動揺させる
upset-upset-upsetと過去形でも受動態でも‘upset’になります。

例: What he said really upset me.
(彼の発言に動揺させられた)

例: She was so upset when she found out Ayami was not coming to her wedding.
(あやみが結婚式に来ないって知って、彼女すごく動揺してた)

Be supposed to
~するべき、~することになっている

例: He was supposed to work today but he just called in sick.
(彼今日出勤のはずだったんだけど、今病欠の連絡があった)

例: You’re not supposed to be here, right?
(あなたここにいたらまずいんじゃないの?)

Figure out
(答えを)見つけ出す、解決する
“find out”がシンプルに情報を発見したという意味で使うのに対し、“figure out”は状況や、色んな情報から自分自身で考えたり、判断して答えを導いたというニュアンスになります。
itや that などの代名詞は2語の間に入れて、“figure it out” “figure that out” となります。
また、figure out +文章の形でもよく使います。

例: I’ll figure it out.
(何とかするよ)

例: My 5-year-old son has figured out how to convince me to buy him toys.
(5歳の息子が、どうやったら私におもちゃを買ってもらえるかわかっちゃったみたい)

例: I figured out that she’s the one responsible for the information leak.
(その情報漏洩の責任は彼女にあるってことがわかったよ)

Ayami
新宿校

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