映画の名台詞から英語を学ぼう!

Learning English From Movie Quotes!

『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法/The Florida Project』(2017)
監督:ショーン・ベイカー/Sean Baker

本日は、『フロリダ・プロジェクト』という作品をご紹介します。監督のショーン・ベイカーの名前はこれま
で知らなかったのですが、この作品があまりにも素晴らしかったので、今後、過去作品や新作もチェックして
いきたいと思っています!タイトルの「フロリダ・プロジェクト」は、フロリダのディズニーリゾート建設の
プロジェクト名であり、また英語の「プロジェクト」は低所得層のための公営住宅も意味します。この映画は
、“魔法の国”のすぐそばで、貧しい生活を強いられている人々と、そんな環境の中でも圧倒的な輝きを放つ子供
たちの、ひと夏の物語です。
台詞は、安いモーテルに泊まる羽目になってしまった観光客のカップルが、モーテルのロビーで言い争ってい
る様子を眺め、主人公のムーニーが友達に放った一言。

 

I can always tell when adults are about to cry.
(大人が泣きそうな時っていっつもわかる)

 

tell
見分ける
tellは「伝える」という意味でみなさんご存じの単語かと思いますが、「見分ける(聞き分ける)」「わかる」
という意味でも非常によく使います。
例:I can’t tell the difference between American accent and British accent.
(アメリカ訛りとイギリス訛りの違いがわからない)
例:How can you tell if diamonds are real?
(ダイアモンドが本物かどうかってどうやってわかるの?)

be about to+動詞の原形
~するところ
これから何かしようとしている時に使える表現で、“今まさに”というニュアンスが出ます。
例:I am about to sleep.
(今から寝るとこ)
例:I was about to call you.
(ちょうど君に電話しようと思ってたとこなんだ)

 

Ayami
新宿校

Learning English From Movie Quotes

『2001年宇宙の旅/2001 A Space Odyssey』(1968)
監督:スタンリー・キューブリック/Stanley Kubric

本日は、巨匠スタンリー・キューブリックの作品からご紹介します!
はい、『2001年宇宙の旅』です!徹底的な科学考証と圧倒的な映像美で、人類の進化を描いたSF映画の金字塔。初めて見た時の感想は「わけわからないけど、すげー!」でした。1968年、CG技術がほぼない時代、まだ人類が月へ降り立つ前の時代に撮られた作品とは到底思えません。これを劇場で目撃した当時の人たちが羨ましいです。400万年前、類人猿が知恵を手に入れて人類への進化の一歩を踏み出すところから物語りは始まります。その後、宇宙開発を行うまでに発展した人類は木星への有人探査を行いますが、途中でAI (HAL9000) の反乱に遭います。乗組員とHALの緊迫した戦いが繰り広げられ、そして物語りは更に宇宙の奥深く、未知の領域へと進んでいきます。HAL、めちゃくちゃ怖いです。
台詞は、そんなHALが船外で作業している主人公の指示を断り、放った一言。

 

This mission is too important for me to allow you to jeopardize it.
(この任務は私にとって非常に重要なので、あなたに邪魔させるわけにはいきません)

 

too+形容詞or副詞~+(for A)+to+動詞の原形…
(Aにとっては)~すぎて…できない、…するには~すぎる
例:He speaks too fast for me to understand.
(彼は喋るのが早すぎて、私には理解できない)
例:Is it too late to go back to college at 40?
(40歳って大学に通いなおすには遅すぎるかな?)

Allow A to+動詞の原形~
Aに~させる(許可する)
Let A to~よりも少し硬くてフォーマルな表現。allow you to jeopardize(危険に晒す)it(=mission)を直訳すると、「あなたがこの任務を危険に晒す事を許可する」となります。
例:My dad won’t allow me to date until I graduate high school.
(高校を卒業するまでは、父からデートの許可がおりない)
またAを主語にして、受動態の形でもよく使われます
例:You are not allowed to smoke here.
(ここは禁煙です)

Ayami
新宿校

Learning English From Movie Quotes!

『ブロークバック・マウンテン/Brokeback Mountain』(2005) 
監督:アン・リー/Ang Lee

本日は、ハリウッドで活躍する台湾出身のアン・リー監督の作品からご紹介します!

作家性が薄いなんて言われる程、なんでも撮っちゃうアン・リー監督。緑の巨人が暴れまくる『ハルク/Hulk』の後に監督したのがこの『ブロークバック・マウンテン』です。美しい自然を背景に、二人のカウボーイ、イニスとジャックの20年に渡る禁断の愛を描いた、それはもう傑作です!舞台は60年代~80年代のワイオミング州。ゲイカップルには大変生きづらい時代でした。

台詞は、隠れて会うしかない二人の関係に疲れたジャックがイニスに放った一言。

 

I wish I knew how to quit you.

(君のこと諦められたらどんなにいいか)

 

 

I wish+仮定法過去
~だったらいいのに
I wishの使い方は色々ありますが、後に続く節を過去形にすることで、現在における(実現の可能性が低い)願望を表現します。過去形ですが現在の願望なので注意してください。

例:I wish you could understand my feelings.
(君に私の気持ちがわかればなあ)

例:I wish I were a millionaire.
(億万長者だったらなあ)

※I wishの後の文では、be動詞の場合、主語が何であれ、wasではなくwereになります。実際には口語だとwasを使っている人も多いですが。

How to+動詞の原形
~する方法
この台詞の場合はhow to quit(=やめる) youなので、直訳すると「あなたをやめる方法」です。この状況での自然な訳としては「あなたを諦める方法」や「あなたと別れる方法」といったところでしょうか。

例:I don’t know how to get through this.

  (どうやってこれを乗り切ったらいいのかわからない)

※get through  (困難などを)乗り切る

 

Ayami

新宿校

Learning English From Movie Quotes!

はじめまして。AYAMIです。これから不定期で、私の好きな映画の中から、台詞をピックアップして紹介していきたいと思います。映画史に残る名台詞や、個人的に好きな台詞、日常生活でよく使う台詞など、ランダムに紹介していきます。

『ノーカントリー/No Country for Old Men』(2007)
監督:コーエン兄弟/ Coen Brothers

記念すべき第一回は、私が大好きなコーエン兄弟監督作品の中でも、一番好きな作品の、一番好きなシーンからご紹介します!コメディやサスペンス、スリラーなどを得意とし、これらの要素を絶妙に混ぜ込んだ数々の名作を生み出してきた彼らですが、この作品は少しテイストが異なります。コメディ要素ゼロ、台詞も少なめ、音楽も最小限に抑えられ、物語は静かに淡々と、しかし得体の知れない緊迫感で観る者を圧倒します。一瞬の隙もないコーエン兄弟の最高傑作。
台詞は、映画史に残る悪役、ハビエル・バルデム演じるアントン・シガーがガソリンスタンドに立ち寄った際、店主と交わした会話の中から。

 

What’s the most you’ve ever lost on a coin toss?
(コイン投げの賭けで、これまで失った一番大きなものはなんだ?)

 

the最上級+名詞+S+have(has)+ever+過去分詞
これまでに~した中で最も~
「今までで一番~だった!」「今までで一番~だったのは?」と言いたい時に使えます。[S have(has) ever 過去分詞]で節を作り、直前の名詞を修飾します。
例:That is the best movie[I have ever seen]!
     (これまで見た映画の中で一番面白かった!)
例:What is the most embarrassing thing [you have ever done]?
  (人生で一番恥ずかしかった失敗は?)
※上の例文のようにthe mostは通常、長め形容詞や副詞の前について最上級を作りますが、台詞のようにthe most で単体で使用する場合もあり、最大限、最高額、最大量などの意味になります。
例:What is the most [you have ever drank in one night]?
  (これまで、一晩で一番飲んだお酒の量は?)
Ayami
新宿校